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折々のうた

MUSIC NON STOP, 'BARD' VERSE UNINTERRUPTED

Take It Easy My Brother Charles / Jorge Ben Jor / 1969

Music Brazilian

【ジョルジ・ベンジョールとは。「Take It Easy My Brother Charles」とアルバム『Jorge Ben』。そして「トロピカリア」との関係について】

☆他のアルバム収録曲・有名楽曲・フルアルバム音源なども紹介

今日の曲

Take It Easy My Brother Charles / Jorge Ben Jor / 1969

Track info.
リリース:1969年リリースアルバム収録
タイトル:Take it Easy my Brother Charles
アーティスト:Jorge Ben Jor
作詞・作曲:Jorge Ben Jor
収録アルバム:『Jorge Ben』Track No.6

・3月22日は、ブラジルのシンガーソングライター、ジョルジ・ベンジョール(Jorge Ben Jor)の誕生日。ということで彼の1969年のアルバム『Jorge Ben』より「Take It Easy My Brother Charles」

・ジョルジ・ベンジョールは、ブラジルの国民的なシンガーソングライター。ブラジルのみならず、世界的に知られる曲を多く作り、サンバとロックやファンクなどを融合させた、サンバ・ホッキ(Samba Rock)、サンバ・ファンキ(Samba Funk)などを確立したミュージシャンとして知られている。ボサノヴァのパイオニアの一人とも言われる。

・元々はジョルジ・ベン(Jorge Ben)の名で知られていたが、1980年から現在のジョルジ・ベンジョールに改名している。改名の理由には“Numerology”(数霊術:画数占いに類するもの)が背景にあると言われている。また別のソースによれば、改名当時、アメリカのギタリスト、ジョージ・ベンソン(George Benson)に不意に傾倒したことにあるのではないかとも言われている。

・ジョルジ・ベンジョールは、1945年ブラジル・リオデジャネイロ出身。父親はサンバーチームのメンバーで、幼少からサンバに親しみ、ギターを弾いて育った。少年期はサッカーと音楽両方に打ち込んだが、兵役を終えた18歳で音楽の道に進むことに決め、ナイトクラブで歌っている時に見いだされデビューした。

 

☆彼の代表曲は、世界的に有名な「マシュ・ケ・ナダ(Mas Que Nada)」

 Jorge Ben Jor - Mas que nada - YouTube

 

この「Mas Que Nada」は1963年にシングルリリースされ、ブラジルでプチ・ヒット。その後、セルジオ・メンデス(Sérgio Mendes)が、66年のアルバム『Sergio Mendes & Brasil '66』でアレンジカバーして、世界的に大ヒット。その他の彼の曲も、他の多くのミュージシャンにカバーされ、60年代末には、ジョルジ・ベンジョールの名は世界的にも知られるようになっていった。

 

☆セルジオ・メンデスによるアレンジバージョンの音源

「Mas Que Nada / Sergio Mendes & Brasil '66 / 1966」

 Sergio Mendes & Brasil '66 - Mas que nada - YouTube

 

・そして、1969年に、自分の名前を冠したアルバム『Jorge Ben』が大ヒットし、その後70年代にかけてヒットアルバムを次々と発表し、Jorge Ben Jorはブラジルの国民的な歌手となった。当時のヒット曲の中には、79年のロッド・スチュアート(Rod Stewart)によるアレンジソング「Da Ya Think I'm Sexy?」の原曲として知られている「Taj Mahal」(1972)などがある。

 

☆「Taj Mahal」の音源

 Taj Mahal / Jorge Ben Jor / 1972 - YouTube

 

このアルバム『Jorge Ben』は、ブラジルでの大ヒットナンバーとなり現在でもJorge Ben Jorの曲としてブラジルでは最も有名な「País Tropical」をはじめ、「Charles Anjo 45」「Que Pena」などの名曲揃いで、これによりJorge Ben Jorの声価が決定した超名盤と言っても過言ではない。

 

☆「País Tropical」「Charles Anjo 45」「Que Pena」の各音源

 Pais Tropical - Jorge Ben Jor - YouTube 

 Charles, Anjo 45 - Jorge Ben Jor - YouTube

 Que Pena - Jorge Ben - YouTube

☆フルアルバムの音源

 Jorge Ben - LP 1969 - Album Completo/Full Album - YouTube

 

・アルバムのジャケットには、リオっ子の憧れであり、Jorge Ben Jorもジュニアユースに在籍したことのある、サッカークラブ「CRフラメンゴ」のエムブレムが描かれている。

・今日の表題曲「Take It Easy My Brother Charles」は、そのアルバム『Jorge Ben』に収録された曲の一つ。アルバムでは唯一の英語タイトルの曲(しかし歌詞はほとんどポルトガル語)で、アルバム収録曲は上記の「País Tropical」「Charles Anjo 45」「Que Pena」など、サンバ・ブラジル様式の色が強い楽曲が多い中、都会的でポップなテイストを感じさせる曲。シンプルに青春を応援する歌詞に、サンバホイッスルや優しい語りが混じる爽やかな応援歌になっている。

・このアルバム『Jorge Ben』の楽曲が、サンバ・ブラジル様式の色が強い楽曲が多いのは、60年代後半に、都会的になりすぎたボサノヴァの本来の姿への回帰と、ロック・サイケによる影響が融合した当時のブラジルの音楽運動である「トロピカリア(Tropicália)」の影響が強くあると言われている。トロピカリアに携わった音楽家は反体制運動に関わる者も多かったため、軍事政権によって規制され、70年頃に下火となっている。

artwork

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